Kokeshi Second Angle,鳴子系直蔵系列,高橋宣直

フォルムは細身だけれど柔らかさを感じるのは、髪飾りや菊模様のエッジがそうさせているのでしょう。

参考にまさの型と並べてみると、落ち着いて静かに佇む姿と、機敏に右往左往へ動いている姿の比較が見えてくるかと思います。

Kokeshi Second Angle,弥治郎系井上春未

こけしは立体物。
作品をいろいろな方向から見ていると表情が変わっていきます。画像のアングルだと憧れの誰かを横目にポッと頬を赤める瞬間、というシチュエーションが連想されます。

春未工人のトレードマークは蛍。現在の伝統こけし業界では底面や背面に作者の名前を書くことが主流になっていますが、かつては絵柄やろくろ線の引き方で作者もしくは師弟関係、卸売先を特徴づけるという表現が行なわれていました。

作品:会津塩川・井上春未工人作、2024.