The Kokeshi doll filled with memories of the trip is the only masterpiece for travelers. Cameras and videos leave vivid records, but the Kokeshi dolls leave memories clear.
『手帖(686号,p17-,2018.3)』に掲載された、織物作家の和田薫子さんが 大沼君子 工人の思い出を綴った記事がとても印象に残り、思わず手に入れたのがこちら。
旅の思い出が染み込んだこけしは自分にとってかけがえのない名作なんだと記事を読んで思いました。
カメラやヴィデオは記録を鮮明に残すけど、こけしは記憶を鮮明に残すのでしょうか。
残念ながら私は君子工人にお会いすることはできなかったけど、作品を眺めていると総合支所裏の坂道にある町並みと匂いを思い出すことができます。
新屋敷・君子工人作と、参考として鷲巣・ 佐藤俊雄 工人作(左)。
君子工人は注文が入ると、東鳴子の俊雄工人(師匠は君子工人の父、 大沼新兵衛 工人)に木地を頼んでいたことが記事で触れられています。