Kokeshi Second Angle,鳴子系高橋宣直

流し目で微笑されたらたまりません。
鳴子温泉古戸前・高橋宣直工人の作品です。前回記事は下記をご参照ください。

紅葉の描きかたは見る人の想像力を膨らませてくれます。
緑の葉が赤く染まり始めて、風に揺れる姿…10月末から11月初旬、紅葉シーズンが待ち遠しいと思える頃の風景と感じました。

以前、胴模様に紅葉を描いた高橋正吾工人作を見たことがあります。
緑の葉が舞い落ちるように逆さに一葉描かれていました。枝に緑の葉が残る様子を描くこの作品と対比してみると、僅かばかりの時の差を読み取ることができます。
木地は描彩にあわせてイタヤカエデを用いています。

4、5枚目の画像はパート1で紹介した作品との比較です。

Kokeshi Second Angle,鳴子系直蔵系列,高橋宣直

フォルムは細身だけれど柔らかさを感じるのは、髪飾りや菊模様のエッジがそうさせているのでしょう。

参考にまさの型と並べてみると、落ち着いて静かに佇む姿と、機敏に右往左往へ動いている姿の比較が見えてくるかと思います。