Kokeshi Second Angle,こけしのドラマトゥルギー,鳴子系岩太郎系列

1975年に鳴子温泉で開催された「第22回 全国こけし祭り」のポスターは歴代のポスターの中で最も好きな作品です。
→全国こけし祭り Facebookページより

ものすごいSF感です。70年代のSF映画風なロゴタイプ、宇宙ステーションのごとく浮かぶ日本こけし館の建物、そしてロケットのように地球から飛び立つこけし群…このポスターをデザインした人は天才だと思います。ただあまりにも先進的なので当時の地元での評判はどうだったかは気になるところです。

このポスターに感化されて自宅のiMacの箱をバックに撮ったのがこちら。
岩蔵トリオスペーシーな背景に岩蔵型トリオ。 80年代テクノ歌謡グループを彷彿とさせる…と思うのは自分だけにしておきます…岩蔵型って未来的な感じがするんです。(左2つは桜井昭寛工人、右は佐藤実工人)

昭寛工人作の岩蔵型が見つめる先でも触れましたが、面描が上向き加減で描かれているためか、未来を見つめた希望に満ちた表情をしているように感じます。さらに蕪型と呼ばれる頭部の形状が異星人的な印象を覚えます。

Kokeshi Second Angle,鳴子系岩太郎系列,櫻井昭寛

昭寛工人岩蔵型桜井昭寛工人の岩蔵型。

手前の作品は先日入手したものです。表情もさることながら、肩の部分にあるビリガンナによる「ざら挽き」や胴模様の蝶が気に入っています。

先日アップした昭二工人作と見較べると、額が狭く、上向きに面描していることに気づきます。むしろこちらのほうが原に忠実なのですが…

遠くを見つめた視線の先にあるものは花渕山か、明日への希望か。